OM / オーム

すでにして彼は、ことばの中のことばなる「オーム」を、
吸う息とともに、声を出さずに自分の中に向かって言い、
吐く息とともに、声を出さずに自分の中から外に向って言うことができた。
魂を集中し、明思する精神の輝きに包まれて。
すでにして彼は、自己の本性の内部に、破壊しがたく、
宇宙と一体となるアートマン(真我)を知ることができた。

Already Siddhartha knew how to pronounce Om silently
– this word of words,
to say it inwardly with the intake of breath,
when breathing out with all his soul.
Already he knew how to recognize Atman
within the depth of his being, indestructible,
at one with the universe.